iOS の フレームワーク Vision.framework CoreML ARKit CloudKit とは

2023年 7月 22日

iOS、iPadOS、macOS などAppleのデバイスで利用できる高度な機能の一部をご説明します。
これらの機能＝”フレームワーク” を利用することで、皆様のアプリやビジネスに最先端の画像認識、AI、拡張現実機能、高度なセキュリテイに対応したクラウド対応などを行うことが出来ます。

 

 このページで説明する フレームワーク 一覧

  • Vision.framework

  • CoreML

  • ARKit

  • CloudKit

Vision.framework について

 

Vision.frameworkは、iOSやmacOSで利用可能な強力な「画像解析フレームワーク」です。このフレームワークは、画像やビデオ・動画の中からさまざまな特徴を検出し、分類、トラッキング、顔認識、テキスト検出などの高度画像解析・分析を行うことが出来ます。

Vision.frameworkを使用すると、独自のアプリケーションに画像解析機能を組み込むことができます。例えば、商品のバーコードを読み取ったり、画像内の特定の物体・オブジェクトを検出したりすることが可能です。さらに、機械学習モデルを使用してカスタムの画像分類や物体検出を行うこともできます。

Vision.frameworkは、高速で効率的な処理を提供し、リアルタイムの画像解析にも対応しています。また、ARKitやCoreMLとの統合も容易であり、より高度なアプリケーションやAR体験を開発するための基盤となります。

 

CoreML について

 

CoreMLは、AI・機械学習フレームワークであり、iOSやmacOSでの機械学習モデルの統合を容易にします。この作成したモデルを利用し、高度な解析を高速に行うことが出来、自社のアプリケーションに機械学習機能を組み込むことができます。

CoreMLは、トレーニング済みの機械学習モデルを自社のアプリに組み込むためのツールやAPIを提供します。これにより、画像分類、物体検出、自然言語処理などの機械学習タスクを実行することができます。

また、CoreMLは高速かつ効率的な推論エンジンを備えており、リアルタイムの処理やオフラインでの使用にも適しています。さらに、Vision.frameworkやARKitとの統合も可能であり、画像解析や拡張現実（AR）アプリケーションの開発に役立ちます。Apple社のデバイスは、これらの処理を高速に処理するCPUやGPUを備えており、最適化されているため、高度な処理を高速に処理することが出来ます。

CoreMLは、機械学習の専門知識がなくても利用できるため、既存の機械学習モデルを利用したり、独自のモデルをトレーニングして組み込んだりすることができます。

ARKit について

 

ARKitは、Appleが提供する拡張現実（AR）開発フレームワークです。このフレームワークを使用することで、皆様の開発するアプリへをiOSデバイス上でリッチなAR体験を提供することができます。

ARKitは、カメラとセンサーを活用して現実世界と仮想オブジェクトを統合することができます。これにより、ユーザーはスマートフォンやタブレットの画面上に仮想のオブジェクトを表示し、リアルと仮想オブジェクトのオーバーレイを楽しむことができます。

ARKitは、高度なトラッキング、環境マッピング、光源推定などの機能を提供します。また、Vision.frameworkやCoreMLとの統合も容易であり、ARアプリケーションにおいて画像解析や機械学習の利用も可能です。

ARKitを使用してさまざまなアプリケーションを開発することができます。例えば、仮想家具の配置や仮想的なナビゲーション、教育や訓練のためのシミュレーションなど、様々な分野でARを活用した新しい体験を
提供することができます。

CloudKit について

 

CloudKitは、Appleが提供するクラウドへのデータの保存、同期、共有を簡単に実現することができます。

CloudKitは、データベース、認証、ファイルストレージ、プッシュ通知などの機能を提供します。また、データのセキュリティやプライバシーにも配慮されており、ユーザーのデータを安全に管理することができるよう設計されています。

Webサービスでは、クラウド（ホスティングやオンプレミスもありますが）にデータをすべて格納しますが、iOSを始めとするApple社のアプリでは、CloudKitを使用してユーザーのデータをクラウド上に保存し、複数のデバイス間で同期させることができます。また、データの共有機能を活用することで、ユーザー間でデータを共有するアプリケーションを開発することも可能です。この場合、利用者・ユーザーは自分のiCloudの契約を利用するため、基本的には追加の多額の費用が発生することもありません。

さらに、CloudKitは開発者に対してスケーラブルなインフラストラクチャを提供しているため、安定したパフォーマンスと信頼性の高いサービスを提供することができます。

以上のように、Vision.framework、CoreML、ARKit、CloudKitは、皆様の最新技術を利用したアイデアを形にする上で、非常に有用なツールやフレームワークです。これらを活用することで、より魅力的で高機能なアプリケーションを開発することができます。

 

ＳＩＡでは、2010年より iOS アプリ 開発 を行っております。
10年以上のノウハウを活かし、企画 〜 開発 〜 保守 までトータルでご支援します。
BtoCのアプリだけではなく、
モバイル端末と連携するBtoBアプリなど
豊富で多様な実績が多数ございます。
iOS アプリ のリリースをご検討の際はぜひご相談ください。

お問い合わせ

Accessibility Toolbar