技術情報・コラム(公開日: )

Access システムの限界 サポート期限 対応【2026年版】

Microsoft Access 2021 のサポートは 2026年10月13日(米国太平洋時間基準)に終了します。Access 2016/2019 は 2025年10月14日に終了済みで、サポートが続くのは Access 2024(2029年10月9日まで)と Microsoft 365 版だけになります。この記事では、Access の版別サポート期限と、期限切れで実際に起きること、Access 2024/Microsoft 365 への更新で延命するか Web システムへ移行するかの判断基準をまとめます。Windows・SQL Server の期限も後半に一覧にしています。

⚠️ 重要な注意事項 本ページに記載されているサポート期限情報は、執筆時点でのMicrosoft公式情報に基づいていますが、変更される可能性があります。 実際の導入・移行計画を立てる際は、必ずMicrosoft製品ライフサイクル公式ページで最新情報をご確認ください。


Microsoft Access のサポート期限【2026年版】

製品サポート終了(延長サポート/廃止日)状態
Access 20102020年10月13日❌ 終了済
Access 20132023年4月11日❌ 終了済
Access 20162025年10月14日❌ 終了済
Access 20192025年10月14日❌ 終了済
Access 20212026年10月13日⚠️ まもなく終了
Access 20242029年10月9日✅ サポート中
Microsoft 365 Apps の Access期限なし(継続更新)✅ サポート中

出典: Microsoft 製品ライフサイクル(2026年9月16日確認。Access 2021 と 2024 はモダン ライフサイクル ポリシー、2010〜2019 は固定ライフサイクル ポリシー)。Access は Windows への依存が強く、OS 更新との相互影響も考慮が必要です。

版別の対応(延命か、Web 化か)

使っている版いま起きていること現実的な選択肢
Access 2010/2013終了から3〜6年。Windows 11 や 64bit Office との互換性問題が出やすいAccess 2024/Microsoft 365 へ更新しても動作検証の負荷が大きい。Web システム化を第一候補に
Access 2016/20192025年10月に終了。セキュリティ更新なし早急に Access 2024/Microsoft 365 へ更新。同時に、同時利用・2GB 上限・属人化の問題があれば Web 化を判断
Access 20212026年10月13日に終了更新自体は容易。更新だけで済ませるか、Web 化まで進めるかをこの機会に決める
Access 2024/Microsoft 365サポート中現状維持でよい。後述の「Access 利用企業に多い問題」に該当があれば計画を立てる

更新(延命)で解決するのはセキュリティ更新の問題だけで、同時入力できない・2GB の上限・作った人がいない、といった問題は残ります。移行の段取りは「Access の移行・アップグレードの進め方」、当社のサービスと費用は「Access・Excel から Web システムへの移行」にまとめています。

延命か Web 化か、御社の Access で判断しませんか

使っている版・画面数・同時利用の人数を伺えば、更新で済むのか、Web 化を計画すべきかの目安をお伝えできます。現状調査のご相談は無料です。

Access の期限対応を相談する

関連製品(Windows・SQL Server)のサポート期限

Access は単体では動きません。OS と、連携先の SQL Server の期限もあわせて確認してください。

Windows

Windows 10

製品サポート終了状態
Windows 102025年10月14日❌ 終了済

以降は原則としてセキュリティ更新なし(有償ESUあり)。


Windows 11(重要)

Windows 11 は「OS全体」ではなく、バージョン単位でサポート期限が設定されています。

Home / Pro エディション

製品バージョンサポート終了日状態
Windows 1121H22023年10月10日❌ 終了済
Windows 1122H22024年10月8日❌ 終了済
Windows 1123H22025年11月11日❌ 終了済
Windows 1124H22026年10月13日✅ サポート中
Windows 1125H22027年10月12日✅ サポート中
Windows 1126H12028年3月14日✅ サポート中

Enterprise / Education エディション

製品バージョンサポート終了日状態
Windows 1121H22024年10月8日❌ 終了済
Windows 1122H22025年10月14日❌ 終了済
Windows 1123H22026年11月10日✅ サポート中
Windows 1124H22027年10月12日✅ サポート中
Windows 1125H22028年10月10日✅ サポート中
Windows 1126H12029年3月13日✅ サポート中

重要ポイント Windows 11 は継続アップデートが前提です。 バージョンを固定したまま放置すると、短期間でサポート終了を迎えます。


Windows 10 LTSC / LTSB

製品エディション延長サポート終了状態
Windows 102015 LTSB2025年10月14日❌ 終了済
Windows 102016 LTSB2026年10月13日✅ サポート中
Windows 10LTSC 20192029年1月9日✅ サポート中

SQL Server

製品バージョン延長サポート終了状態
SQL Server20122022年7月12日❌ 終了済
SQL Server20142024年7月9日❌ 終了済
SQL Server20162026年7月14日✅ サポート中
SQL Server20172027年10月12日✅ サポート中
SQL Server20192030年1月8日✅ サポート中
SQL Server20222033年1月11日✅ サポート中

サポート終了の本当のリスク

1. セキュリティリスク

  • 脆弱性が放置される: 新たに発見されたセキュリティホールが修正されない
  • ランサムウェア侵入リスク増大: 古い脆弱性を狙った攻撃の標的になりやすい
  • 情報漏洩: 顧客データや機密情報が流出するリスク

2. 監査リスク

  • 取引先チェックでNG: セキュリティチェックシートで指摘される
  • ISMS審査で指摘: 情報セキュリティマネジメントシステムの審査で不適合
  • サイバー保険適用外: サポート切れ環境での被害は補償されない可能性

3. 技術的リスク

  • 保守ベンダー対応不可: メーカーサポートが終了し、トラブル時の対応が困難
  • 部品・パッチ入手不可: 修正プログラムや互換性情報が提供されない
  • 障害時復旧不能: システムダウン時の復旧手段が限られる

4. ビジネスリスク

  • 取引停止: セキュリティ基準を満たさないとして取引を打ち切られる
  • 訴訟リスク: 情報漏洩時の管理責任を問われる
  • ブランド毀損: セキュリティインシデントによる信用失墜

今すぐやるべき5つのこと

1. 利用中のOS・Access・SQL Serverの棚卸し

現在使用中のバージョンを正確に把握しましょう。「何となく動いている」では危険です。

2. サポート期限マップ作成

各システムのサポート終了日を一覧化し、優先順位をつけます。

3. 業務依存度の整理

どの業務がどのシステムに依存しているかを明確にします。

4. 移行計画の策定

サポート終了の最低1年前から移行計画を立て始めることが理想です。

5. 段階的更改の判断

一度にすべて更新するのか、段階的に進めるのかを決定します。

理想は期限の1年前から準備開始です。 半年前では選択肢が限られ、コストも高騰します。


Access利用企業に多い問題

属人化したマクロ

  • 作成者が退職・異動
  • 仕様書がない
  • 修正方法が分からない

SQL Server連携の複雑化

  • AccessとSQL Serverのバージョン組み合わせ問題
  • ODBCドライバーの互換性
  • パフォーマンス劣化

OS更新で動かなくなる

  • Windows 11非対応
  • 64bit版Officeとの互換性問題
  • セキュリティ設定の変更による動作不良

データ肥大化

  • mdbファイルが2GB制限に到達
  • レスポンス低下
  • バックアップ時間の増大

バックアップ不備

  • ファイルコピーだけでは不十分
  • 復旧テスト未実施
  • 世代管理なし

Accessは「止まると会社が止まる」ケースが多いのが特徴です。


AccessからWebシステムへの移行事例

Accessで作成された生産管理システムの事例では、クラッシュ頻発に加え、動作遅延が業務に深刻な影響を与えていました。 当社は、オンプレミスからクラウドへの移行を提案し、最終的に動作速度が大幅に改善されました。 Webシステムへの移行は、業務効率化や意思決定の迅速化に大きく寄与します。

このような事例が増加する中、今こそ既存システムの見直しを検討するタイミング です。 業務の多様化やセキュリティリスクに対応し、安定した未来のIT環境を一緒に作り上げましょう。

関連記事 | AccessシステムをWebシステム化する利点

SIA株式会社ができること

現状リスク診断(無料相談)

御社のシステム環境を診断し、サポート期限切れのリスクを可視化します。

サポート期限マップ作成支援

Windows、Access、SQL Serverなどのサポート期限を一覧化し、移行計画の策定をサポートします。

Access → Webシステム移行

Accessの業務ロジックを整理し、モダンなWebシステムへ移行します。

SQL Server更改・クラウド移行

オンプレミスのSQL ServerからAzure SQL DatabaseやAWSへの移行を支援します。

段階的移行戦略設計

一度にすべて更新するのではなく、業務への影響を最小限に抑えた段階的移行計画を策定します。

CTO顧問による中長期IT計画策定

単なる「入れ替え」ではなく、将来を見据えた再設計を行います。

詳しくはCTO顧問サービスをご覧ください。


結論

サポート期限は待ってくれません。

  • 半年前では遅いケースも多い: システム選定、開発、テスト、移行には想像以上に時間がかかります
  • 移行には想像以上に時間がかかる: 業務への影響を最小限に抑えるには、十分な準備期間が必要です
  • 早期対応ほどコストは抑えられる: 駆け込み対応は費用が高騰し、選択肢も限られます

まずは、自社の「期限」を正確に把握することから始めてください。

無料相談受付中 → お問い合わせフォーム


よくある質問

Q1. サポート終了後も使い続けられますか?

A. 技術的には動作しますが、セキュリティリスクが非常に高くなります。ISMS審査や取引先チェックで指摘される可能性もあります。

Q2. Windows 10から11への移行は必須ですか?

A. 2025年10月以降、Windows 10はセキュリティ更新が停止します(有償ESUを除く)。業務システムを安全に運用するには移行が必要です。

Q3. Accessから何に移行すべきですか?

A. 業務要件により異なりますが、WebシステムやPower Apps、FileMakerなどが選択肢です。まずは現状の業務フローを整理することが重要です。

Q4. 移行費用はどのくらいかかりますか?

A. 既存の Access を Web システム化する場合、単一業務の小規模システムで100万〜300万円、部門横断で使う中規模システムで500万〜1,000万円が中心です(税別、リリース後の運用保守費は別)。画面数・帳票数・連携先の数から概算できます。詳しくはAccess・Excel から Web システムへの移行をご覧ください。

Q5. 移行期間はどのくらいですか?

A. 小規模なAccessシステムで3〜6ヶ月、中規模で6ヶ月〜1年が目安です。業務への影響を考慮した段階的移行も可能です。

Q6. Access 2021 のサポート終了日はいつですか?

A. 2026年10月13日(米国太平洋時間基準)です。Microsoft のライフサイクル ページでは廃止日が 2026年10月14日 6:59(太平洋時間)と表示されます。以後はセキュリティ更新が提供されません。

Q7. Access 2010 や 2013 はまだ使えますか?

A. 起動はできますが、それぞれ 2020年10月・2023年4月にサポートが終了しており、セキュリティ更新はありません。Windows 11 や 64bit 版 Office との互換性問題も出やすいため、更新か Web 化の計画を優先してください。


出典: Microsoft製品ライフサイクル 注記: 日付はMicrosoft公式情報(PT基準)に基づき掲載しています。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。


AccessからWebシステムへの移行を検討中の方へ 現状調査から業務を止めない段階移行、費用の考え方まで、専用ページ Access・ExcelからWebシステムへの移行 にまとめています。Access延命かWeb化かの判断材料としてご覧ください。

システム開発・DX導入のご相談

記事の内容について詳しく知りたい方や、具体的なプロジェクトのご相談など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム
TEL: 03-6228-1680
(平日10:30~16:30)