以前でしたら一部の企業でしか使用されていなかった Web システム ですが、
近年ではさまざまな用途や分野で使用されるようになり、ますます広がりを見せています。

 Webシステム は、 プログラミング 言語 を使って開発されますが、
実は適材適所で複数の プログラミング 言語 が使い分けられています。

 Webシステム の 開発 の外注を検討している企業の方は、
自分で Webシステム の プログラミング をしないので、
依頼先の 開発会社 がどんな プログラミング言語 を使うのか、
必ずしも知っておくべき情報ではないかもしれません。

しかし、たとえば聞いたことのないような あまり使用されていないような

マイナーな プログラミング言語 で 開発会社が Webシステム を 開発 していた場合、
その プログラミング言語 を扱えるエンジニアの絶対数が少ないことが可能性が高くなり、

 Webシステム の改修や修正を行えるエンジニアの確保が難しくなる懸念があります。
そのため、運用開始後のサポート体制や機能追加などの対応でリスクがあります。
依頼側の企業でも最低限の知識を持っておくことで、そのようなリスクを回避できます。

そこでこの記事では、 Webシステム の 開発 でよく使われる
 プログラミング言語 を、解説します。

 

Webシステム の概略

最初に、 Webシステム を動かす際の流れの概略を説明します。

 Webシステム は以下のような流れで動作します。

 

1. ユーザーがブラウザを操作する

2. ブラウザからサーバーにリクエストを送る

3. サーバー側でリクエストの内容に応じて処理を実行する

4. サーバーが適した情報を作成してブラウザに返す

5. ブラウザに情報が表示される

 

 

ユーザーがブラウザを操作し、その結果がブラウザに表示されるまでの動作、
つまり、ユーザーに見えている範囲の動作をフロントエンドと言い、
ブラウザからサーバーにリクエストし、
その応答がブラウザに返ってくるまでの処理をバックエンドと言います。
バックエンドは通常、ユーザーに見えることはありません。
フロントエンド、バックエンドにはそれぞれ、担当する プログラミング言語 があります。

 

 

Webシステム で使用される プログラミング 言語

そこで、以下では Webシステム の 開発 で使用される プログラミング言語 を説明します。

 

● HTML / CSS

HTML と CSS は、Webアプリケーションのフロントエンドを構築するために
一緒に使われる プログラミング 言語 です。
HTML は Web システム で使用するテキスト、画像を定義するという
いわば Web システム の骨格となるものです。
HTML の問題点は、見た目を整えることができない点です。
そのため CSS が必要になります。

CSS は、フォントや色、レイアウト、デザインなどを追加して、
Web サイト の文字の大きさや色、全体の見た目を整えるのに使用されます。
背景やテキストなど、 HTML で書かれた内容をどのような見た目に装飾するのか
指定するために使われる言語でスタイルシートとも呼ばれます。
CSS はそれ単独で使用されるものではなく、 HTML とセットで使うことが基本です。

 

●JavaScript

JavaScript は、Webページ やゲーム開発 などでも使用される プログラミング 言語 です。
JavaScript が登場した当初は処理に時間がかかっていたものの、

アップデートとともに飛躍的なスピードアップを遂げ、
今では Webサイト や Webシステム などに活用されています。
汎用性に優れていて、フロントエンド、バックエンドの両方で動作するなど、
幅広く使用できる 言語 です。

 

●PHP

PHP とは「The PHP Group」が開発したオープンソースのプログラミング言語です。
Java と同じ1995年に登場した比較的歴史のある プログラミング言語 です。
非常に多くの Webサイト や Webアプリケーション などのサーバサイド 開発 に使われています。

また、汎用性の高い Java とは異なり、 Web に特化した プログラミング言語 だといえるでしょう。

データベースとの連携が容易、 HTML に埋め込んで使えるなど、
ソースコードがシンプルで比較的自由に記述できることが PHP の特徴です。
その反面として、自由度が高いことの裏返しでもあるのですが、
ソースコードに統一性を持たせにくい、セキュリティの確保に注意する必要があるなど、
大規模システムにはあまり向いているとはいえません。

PHP 開発者の人口は多く、エンジニアの確保も比較的容易なため、
運用開始後の保守なども安心できます。

 

●Python

1991年リリースと、 Python (パイソン) は比較的古くからある 言語 ですが、
注目されるようになったのは比較的最近のことです。
これは Python 向けのAI / ビッグデータフレームワークが多数登場したからです。
プログラミング に詳しくない方でも、
Python はAI・機械学習分野に強いということを聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

最近では「Django(ジャンゴ)」などのフレームワークが登場したことで、
Web システム 開発 での採用も増えています。

Python はシンプルな文法であり、複雑な構造でも簡単にコーディングできます。
これにより、開発期間の短縮につながります。
また、プログラマーのスキルが異なってもコードの読みやすさに差がつきにくい傾向があるため、
複数人で開発することに向いた言語と言えます。

また、Python は国内、海外ともに広く使用されているため、
インターネット上にもそのコミュニティがあり、
そこからサポートや指示を簡単に見つけることができます。

 

●Ruby

Ruby(ルビー)とは、まつもとゆきひろ氏が開発した日本発の プログラミング言語 です。
ほかの言語と比べ、ソースコードの記述量を減らせるシンプルな文法を持ち、
簡単にコードを再利用・流用できることがこの言語の特徴です。

効率的かつスピーディーなシステム開発が可能です。
基幹システム開発にも活用できる汎用性の高さから、リリースから20年以上経過していますが、
今なお、採用されることの多い プログラミング言語 です。

 

●Java

Java はサンマイクロシステムズが開発した プログラミング言語 です。
ほとんどのOSで動作し、 Webシステム や Webアプリ 、組み込み系ソフトなど幅広い領域で採用されています。
実行速度が速いことから、国内外を問わず広く使用されている言語です。
この言語は知名度も高く、エンジニア以外の方でも「名前を聞いたことのある」という人も少なくないでしょう。

また、Java はクロスプラットフォームな言語であることも大きな特徴です。
つまり、 Java アプリケーションは、主要なオペレーティング・システム
(Linux、Windows、MacOS)のすべてで動作します。
この点は、MacOS用のアプリケーションを作ると
MacOSでしか動作しないほかの プログラミング言語 とは異なります。

 

●Go 言語

Go 言語はGoogle社により開発された プログラミング言語 です。
言語体系のシンプルさと処理が高速である点がメリットです。
複数の機能の組み合わせが可能で、機能や利用者の数に変動があっても柔軟に対応できます。
この言語はGoogle社における標準言語となっていますが、
国内での普及はまだ始まったばかりで採用事例はそれほど多くないといった状況です。

 

 

ところで プログラミング言語 とはコンピュータに対して計算や比較などの
演算処理の手順、方法、内容などを適切に指示するために用いられる言語のことを指します。

HTML 、 CSS は演算処理は行わないため、
厳密な意味ではこれらは プログラミング 言語 には含まれず、
それぞれ マークアップ 言語 、 スタイルシート 言語 と言います。

プログラミング を全くやったことがない人にとっては
プログラミング言語 も マークアップ言語 、 スタイルシート言語 も
意味のよく分からないアルファベットと数字で書かれているため、
簡単に説明するために プログラミング言語 としてご説明しましたが、
厳密にはこのような違いがあるのです。

 

この記事では、 Webシステム開発 でよく使われる プログラミング言語 を、
クライアント側、サーバー側に分けて解説しました。
冒頭にもお話ししたとおり、
依頼者である会社様が必ずしも知っておくべきものではありません。
しかし、参考情報として持っておくことで開発会社とのコミュニケーションを
スムーズにしたり、 開発会社を選定する際に役立つこともあります。
ぜひ、この記事をお役立てください。

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