Webアプリ関連の記事で API という語句を目にされたことのある方、多いのではないでしょうか。
その一方で、見たことはあっても概略的な意味さえもつかめないままになっている方も少なくないかもしれません。
そこでこの記事では API とはどのようなもので、
業務システムに取り入れるとどのように役に立つのか解説します。

1. API とは?

2. 業務システム に API を取り入れるとどうなるのか?

3. 業務システム に API を活用するメリット

4.運用開始後の更新時のトラブル発生リスクも低い

5.まとめ

1. API とは?

「 API 」とは、
 アプリケーション ・プログラミング・インターフェース(Application Programing Interface)
の略語で、 ソフトウェア や アプリケーション 同士をつなぐ役割を担う仕組みです。
Web上に汎用性の高い機能を一部公開・提供し、
異なるシステムがお互いにデータを交換できるようにするための方法のことを言います。

たとえばgmailやFacebookの認証では
それぞれの アプリケーション のアカウントと個人情報の紐づけができています。
そこでTwitterのログインでは認証機能がなくても、
gmail、Facebookの アプリケーション の認証機能と連携することで
Twitterのアカウントと個人情報を紐づけできるようになります。
クラウドサービスではすでに一般的に活用されており、
クラウド同士のデータを連携させることで外部の Webアプリケーション の機能や情報を
自身の アプリケーション でも活用できるようにし、業務の自動化を実現しています。

他にも、飲食店やホテルなどの紹介コラムページから予約や空席確認ができたり、
商品紹介ページでレビュー欄に通販サイトやFacebook等SNSの評価コメントが表示されたり・・・という風に、
APIは利用者にとって利便性の高い“新たなビジネス”や“新たな価値”を次々に生み出しています。

業務システムに API を取り入れるとどうなるのか?

現在、 API 連携 が可能なクラウドサービスは数多くあり、
インターネット上で様々なシステムやサービスとつながって、
不足機能を API 連携 で補完していくことができるようになっています。
それでは 業務システム に API を活用することで、どのような効果が生まれるのでしょうか。

日常業務では、データのやりとりを行うことが多発します。
同じソフト会社の各 ソフトウェア を利用している場合は、
そのソフト会社の製品同士がネットワークでつながるため難しくありません。

これが例えば勤怠管理システムと給与計算システムが異なるベンダー製品の場合、
データを連携するには一旦、CSV形式でファイルファイル出力したり、
手作業でファイルを取り込んだりといった手間が発生します。
勤怠管理システムと給与計算システムでそれぞれ 自動化 されていたとしても
それぞれのデータの連携は手作業が必要だったりします。
しかし、 API 連携 していれば、異なるベンダーの 業務システム 同士でも、
勤怠データを給与計算システムに自動連携が可能となります。

コーポレート部門のいわゆるバックオフィス業務には、
データの入力作業やチェック作業、修正作業など、多くの作業があります。
これらを手作業で行う場合、やはり時間がかかります。
しかし、 API 連携によって入力作業が 自動化 されれば、
人の手を介さないことで業務効率が大幅に改善します。

システム側が正しくプログラミングされていれば人為ミスも減るため、
チェックや修正の時間も削減できます。
10年程度前までであれば業務の自動化と言えば
製造工程の全部、または一部の自動化を指していました。

しかし、現在ではこのように API を活用した 業務システム は
業務のあり方そのものを変えるため、
働き方改革や人材不足対策にもつながる可能性を持っています。

 業務システム に API を活用するメリット

 業務システム に API を活用するメリットをもう少し具体的に見ていきます。

例えば、生産用のシステムを導入するケースを考えてみます。
生産管理はA社の機能が、購入管理はB社の機能が、
部品の在庫管理はC社の機能を採用を希望したとします。
それぞれのシステムの良いところを取り入れた新たなシステムを何もない状態から構築するとなると、
制作期間も、費用も大きくなり、自社専用の 業務システム を構築することは難しくなります。
一方、優先度や重要度の高い機能に着目して 業務システム を選ぶと、
それ以外の機能は使い勝手が悪いと分かっていても、そのことを受け入れて使わざるを得ません。
しかし、 API を活用すれば、各社システムがデータを連携が可能となり、
それぞれの「良いとこどり」が可能となります。
そうすることで、どの機能も満足度の高いものを取り入れることができます。
このように API をつかうことで、それぞれの強みを活かしながら
一つのシステムを構築することが可能とあることが API を利用するメリットと言えます。

運用開始後の更新時のトラブル発生リスクも低い

欲しい機能が全部入った統合型の 業務システム を導入すると、
1つの機能を変更するのに多くの工数が発生したり、
 業務システム 全体の更新が必要になったりするケースも少なくありません。
しかし、 API を使って各機能を組み合わせて 業務システム を構築していれば、
関係する機能の ソフトウェア の変更だけですみます。
個々の機能の更新頻度はある程度高くても 業務システム 全体への影響を及ぼすリスクは低くてすみます。
このように API を利用した場合は、運用開始後のシステム変更も柔軟に対応できます。

まとめ

この記事では 業務システム における API とその特徴について解説しました。
 API については単語として聞いたことがあったかもしれませんが、
この記事を読むことでより理解が深まったのではないでしょうか。
自社で実際に 業務システム を導入する際にはこの記事を参考にしてください。

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